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2019年10月11日

セクハラ被害者が経験する心理状態について

■はじめに

 セクハラでも特に強姦、強制わいせつなど性暴力の被害者は、自らも説明ができない特殊な心理状態になることがあり、この点については米国における研究が進んでいます。ここではその心理状態について説明します。

 

■セクハラ(性暴力)被害者の心理

・声を出して抵抗したり逃げ出したりするとは限らないこと

 職場の上司や同僚から性暴力を受けたとしても、ショックや職場の地位が悪化するのを恐れて、抵抗するとは限らず、麻痺状態になったり、会話を続けたりしてその場をやりすごそうとすることがあります。

 

・加害者に好意的な態度をとってしまうこと

 性暴力の被害にあっても何事もなかったように振る舞ったり、職場での関係悪化を恐れて、むしろ好意的な態度をとってしまうことがあります。

 

・毅然と断らなかったことから自らを責めてしまうこと

 上司からの行為を明確に断らなかった自分に問題があったと感じてしまい、警察や第三者に相談せず、何もせずにやり過ごしてしまうことがあります。

 

・加害者に親近感や愛情を感じ関係を継続してしまうこと

 性暴力の被害にあったショックを和らげるための反応として、加害者に嫌悪感、不快感を覚えるのではなく、愛情を感じ、関係を継続してしまうことがあります。

 

・親しい人や第三者に相談できないこと

 性暴力の被害にあったショックを和らげる自然な反応そして、記憶があいまいになったり、事実を正確に思い出せないことがあります。

 

■ご相談ください

 当事務所では、まずはお話を聴かせていただいた上で最善の解決策を提示します。

 

令和元年10月11日

弁護士 水野 健司

電 話:052-218-6790

メール:info@patent-law.jp

 

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